介護リーダーに必要なスキル

介護職には、マネジメント力が必要です。介護の現場では、新人からベテランまで大勢の介護スタッフが働いているため、誰がどの利用者に最適かを判断するのはかなり難しいことです。なかでも介護リーダーは、介護スタッフの一人一人の能力や性格を把握し、適材適所に配置するためのマネジメント力が必要になってきます。

マネジメント力を高めるためには、周囲の状況を詳しく観察し、万が一トラブルが起きたときには瞬時に状況を把握して的確な指示を出す必要があります。利用者にとって最適な介護プログラムを組むためには、何が問題なのか、どのように解決したらいいのかを理解することが求められます。

介護リーダーは、介護スタッフへの指導をすることも重要な役割です。特に新人の介護職に対しては、介護の基本姿勢や利用者への対応などを教えたり、利用者への接し方に迷ったときにはアドバイスをしたりすることも大切です。介護スタッフがミスをしたときには、叱るだけでは良い結果は得られません。どこが間違っていて、今後そのミスを減らしていくためのポイントなども合わせて説明することから始めましょう。

どこをどうすれば良かったのかなどをわかりやすく説明して、介護職の能力を向上させる方向へ持っていくことが大切です。介護リーダーは、日頃から介護職の話をよく聞いて良いところは伸ばしてあげる取り組みが必要です。介護リーダーとして活躍するためには、まずは施設の全体を統括できるマネジメント力と、それぞれの能力に合わせてアドバイスすることができる指導力を備えておきましょう。